最後は爆死で終わりたい日記

この世のちゃらんぽらん代表

瀧廉太郎

ぼく、中学校までサッカーやってたんですよね

 

家族がサッカー一色だったから流れでやらなきゃいけないんだと思ってサッカー部にはいってました。

 

でもオフサイドってのを知ったのはつい最近ですね。あれよくわかんないよねホント。

よく「オフサイドだろ!」て言われても「いや、お前だってオフサイドなんじゃないの?!」とかよくわかんないこと言ってましたね。

 

 

中学校では顧問が結構変わるタイプでして、最終的にはもうミニゲームしかしないみたいな感じだったんですよね。

 

で、中2の始めに新任教師の瀧廉太郎にすごい似てる先生が副顧問になったんよね。

たしか大迫先生とかそんな感じの名前だった気がする。

 

体は小柄で坊主に丸メガネっていういわゆる中学生に舐められるには完璧すぎる要素を持った先生だったもんでもちろん、秒で舐められ始めるわけですよ。

 

ミニゲームに大迫先生が参加した時とか酷いもんよ。

多分仲良くなりたかったんだろうな。ウケ狙いでキーパーでもないのにゴール前でボールをキャッチしたわけですよ。もうその時とかめっちゃ笑顔なの。大迫先生。やってやったぜみたいな。

 

その瞬間

「ふざけんじゃねぇよ!」とか「つまんねーよクソが!」とかもう怒号の嵐で。

なかなか言わないよ?先生に クソが って。

クソってうんこだからね。

 

前世で赤子を絞め殺したのかな?ってぐらいの嫌われようでした。

 

ある日、大迫先生が練習試合先で審判が出来なくてめちゃくちゃ他校の先生に怒られてるのを見てしまった。

 

衝撃。

 

この世にこんなにも不憫な人がいるのだろうか。

そして落ち込んだ表情で自分のリュックを開き、昼食であろうバナナ1本を黙々と頬張り食後に龍角散のど飴をひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えぇ……半端ないってぇ…………。

バナナと龍角散は泣くよそりゃ。

 

僕は大迫先生にそっと駆け寄り背中をポンッと叩き、龍角散を一緒になめた。

 

 

 

 

 

てのをさっき瀧廉太郎の肖像画を見て思い出した。